夢枕(ゆめまくら)





 千駄ヶ谷で過ごした最期の日々、病床の沖田総司の脳裏に去来した思いはさまざまであったろう・・・と思います。
旧友や戦いの記憶とないまぜになって「あのひと」の思い出もあったかも(^^)・・・、と想像しながらかきました。

いちおう「彼女」が夢で、「猫」が現実(うつつ)のつもり(^^)。

1970年のテレビドラマ「燃えよ剣」第23話、「沖田総司」のなかで、島田順司さん扮する沖田の回想シーン。
まどろみのなかに京都でのひとときがよみがえります。
神社の前のお茶屋でいつも見かける美しい娘さんに、ある日思い切って声をかける沖田。
ぎこちない会話ははずまないものの、幸せそうなふたり。

「・・・うち、四条室町どす」
「大きなお店がいっぱいあるところですね」
「いいえ、うちとこは小さなお店(たな)どす(笑)。・・・ふるいばっかりで(笑)」

娘さんの花のような笑顔に、沖田の心もなごみます。

・・・目覚めればまた、ひとりつめたい枕のうえ。

「・・・あれっきりだったっけ」

(;_;)(/_;)・・・この場面から思いつきました。ドラマの中の娘さんとは似ても似つかないのですが(^_^;)。